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準備の手間をぐっと減らし、出前落語をサポート。現場の声に応えて開発された、ポータブル落語器材「Raku-Raku(落楽)」シリーズが誕生。

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今日は、落語家にとっても会場を準備する側にとっても「使いやすい!」、そんな理想をかたちにした、ポータブル落語専用器材シリーズ「Raku-Raku(落楽)」をご紹介します。
製品を開発したのは、今年4月に創業した株式会社落語器材さん。
山形落語愛好協会と山形大学らくご研究会の学生さんたちが連携し、現場の声に応える器材を届けようと立ち上げた会社です。

出前落語は、落語家と地域をつなぐ大切な文化交流の場です。
しかし、会場ごとに高座や音響器材を設営・調整するのは、時間も手間もかかる大変な作業なのだそうです。
開催実績が1000回を超える山形落語愛好協会さんも、その負担を実感してきたといいます。
この現場の課題を解決するために開発されたのが、「Raku-Raku(落楽)」シリーズです。

今回発売されたのは、

・高座「KUMA-GO-ROU」 
座るのに十分な広さと広い会場でも使える高さ73cmを有する高座。天板は、たたむと60cm 四方サイズまでコンパクトにできます。

・めくり台「O-CHI-YO」
折りたたむと長辺38cmサイズまでコンパクトにできます。落語会を開くうえで必要な特有器材のひとつです。

・スピーカー「CHIN-NEN」
15cm×18cmの超小型、大出力(100ワット)Bluetooth対応。200人規模の会場でも十分な音量。スマホで出囃子の再生とコントロールが可能に。

の3製品です。

6/29のお披露目会の様子。高座とスピーカーを折りたたむとこんなにコンパクトに。省スペースでの保管や郵送にも対応できます。

詳しい製品情報は、落語器材さんのWEBサイトをご覧ください。
https://rakugokizai.jp

「Raku-Raku(落楽)」シリーズは、いずれもコンパクトで持ち運びが簡単。組み立てや収納も、わずか1〜2分で完了します。プロ・アマ問わず「これは画期的!」との声が上がっており、すでに予約注文も入っているとのこと。落語家にとっても、依頼する側にとっても、出前落語のハードルがぐっと下がる製品です。
この「Raku-Raku(落楽)」シリーズの開発には、山形のものづくり企業の技術と協力も活かされています。
例えば、精密機械であるスピーカーの郵送用箱は精密抜型・プレス加工の髙橋型精さんによるオリジナルの中仕切りを採用。また、持ち運び用の袋はスリッパ製造の後藤さんが手がけるなど、地域企業との連携によって製品化が実現しました。

こうしたお取り組みの背景には、「落語をもっと身近に」という、落語器材さんのモットーがあります。
落語を楽しんでいただく場や機会を広げたい、若手プロ落語家の活動の場も増やしていきたいという想いから生まれた「Raku-Raku(落楽)」シリーズは、今後、落語に触れるきっかけをさらに広げてくれるのではないでしょうか。

Y-bizでは、落語器材さんの創業と製品開発にあたり、利用シーンを踏まえたサービス設計をはじめ、製品開発の過程では、構想を形にするためのものづくり企業とのマッチングもサポートさせていただきました。

落語の未来を支えるチャレンジを始められた落語器材さん。
Y-bizでは、落語文化の裾野を広げていく落語器材さんのお取り組みを、引き続き応援してまいります。

【メディア情報】

2025年7月6日 山形新聞20面(社会)

■株式会社落語器材
山形市大字風間1227
090-4792-3695
https://rakugokizai.jp/

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